歩こう!! 神奈川 【横浜古民家をたずねて】(見学会ブログ連載NO 6) - 横浜市退職小学校長会

歩こう!! 神奈川 【横浜古民家をたずねて】(見学会ブログ連載NO 6)

2025/6/24

 

【横浜市内には10箇所の古民家があります。2025年は古民家をたずねます】第6回は、《横浜市指定有形文化財 磯子区 根岸なつかし公園 旧柳下邸》です。写真でも分かるように「洋館と和館が一体となった近代和風住宅」です。

 《旧柳下邸とは》建物は明治から大正期の商人であった柳下氏により大正中頃に建てられた住宅です。1923(大正12)年の関東大震災では一部倒壊しましたが、大部分は損失を免れ、その後、戦争など激動の昭和史の中を、柳下家の人々によって大切に守り受け継がれてきました。横浜市では1996(平成8)年、敷地を取得して建物の寄附を受けて、出来る限り創建当時の姿に復元し「根岸なつかし公園 旧柳下邸」として一般公開しました。柳下家は明治初頭より、横浜でも有数の「銅鉄取引商」として弁天通に「鴨井屋」の屋号で店を構え、金属の輸入業を営んでいました。

《柳下邸の内部とは》邸内は、長い廊下に、茶の間の堀りこたつ、柱時計、五右衛門風呂などがあり、大正期から昭和初期の暮らしぶりが伺えます。また細部には、欄間の優美な細工、天井の透かし彫り、明かり障子、ふすま引き戸、照明の傘など、部屋毎に異なった意匠を見ることができます。

 

《柳下邸の間取りは》西館は、浴室・脱衣所・茶の間・居間などがあり、主に居所として使われ、中庭を挟んだ東館は、表玄関・客間・客用便所・仏間(茶室)など、接待用の場所とされていました。洋館は、関東大震災後の大正13年に上棟され、二階の洋室は書斎として使用していたと伝えられています。洋館一階には、足踏みオルガンや蓄音機、ストーブなどが保存され、洋館裏手には室内から繋がった蔵があり、そこに冷蔵庫が展示されています。

   

旧柳下邸の利用案内:開館は9:30~16:00 休館日は、毎月第2・第4火曜日(祝日の場合は、翌日休み)、年末年始は休み。入館無料。所在地は磯子区下町10番。

行き方:JR根岸駅より徒歩8分

次回更新予定:7月10日頃  取材日は、6月20日です。

◎「令和7年度の予定について」見学会は次の予定で実施いたします。多数の皆様のご参加をお待ちしております。

1回目;【秋の鎌倉を歩く歴史探訪】10月3日(金)9:45~12:15

2回目;【横浜再発見ゆるり散歩】12月5日(金)9:45~12:15

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