囲碁にまつわる言葉(え) - 横浜市退職小学校長会

囲碁にまつわる言葉(え)

2024/2/11
囲碁同好会事業部のアイキャッチ画像

「柳多留(やなぎだる)」

 

柳多留は、江戸時代中期から幕末にかけて刊行された、川柳の句集である。川柳は、市民の日常生活を写したものが多いので、当然囲碁にまつわる句も多く掲載されている。

 

明和二年

碁敵は(ごがたき)は 憎さもにくし なつかしさ

 

明和七年

死に水の そばで母親 碁の意見  碁にうつつをぬかしている息子、死んだ父親の前でお説教。

 

明和八年

碁会所と 医者とへ 迎い二人出し 親が危篤、医者と碁会所へ入り浸っている息子を呼びにやる

 

明和九年・安永元年

碁会所で 見てばかり居る つよいやつ  手頃な相手が見付からない

 

安永二年

碁の助言 いひたくなると 庭へたち   口出しは御法度だから

 

安永三年

碁を打って いるは屋形の しゃばふさげ

碁会所と 医者とへ 迎ひ二人出る    明和の句と同意

 

安永五年

碁会所へ 灸が済んだと 呼に来る    自分の順番までの暇つぶし

 

天明元年

碁のまけ 腹でむたい成る 詩を出し

 

天明四年

碁でない 時には黒石 かくがいい

死石が 玄関へ来ては どなるなり

 

天明六年

碁うちが 来たでなまおしの 小袖也

 

寛政元年

石は生きたが 死に目には あわぬなり        碁には勝っても、親の死に目に会えないと、世間から蔑まれる

誹風柳多留・イラスト に対する画像結果

 

誹風柳多留・イラスト・浮世絵・囲碁 に対する画像結果.サイズ: 176 x 185。ソース: www.photolibrary.jp

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