囲碁にまつわる言葉(す)
2024/8/15
正岡子規
正岡子規は、平成29年に日本棋院の囲碁殿堂資料館の第14回表彰を受けている。漢詩、随筆、俳句に囲碁に関する著作を残している。子規は日本に野球を広めた事でも知られ、野球の殿堂にも顕彰されている。まさに文武両道の士である。
碁を詠んだ句には、次のようなものがある。
淋しげに 柿食うは 碁を知らざらん(明治31年)
碁に負けて 忍ぶ恋路や 春の雨(明治32年)
真ん中に 碁盤据ゑたる 毛布かな(明治33年)
病床にあっても、弟子の河東碧梧桐や高浜虚子と打ったそうだ。
そのほかに
下手の碁の 四隅かためる 日永哉
碁の音や 芙蓉の花に 灯のうつり
勝ちそうに なりて栗剝く 暇(いとま)かな
月さすや 碁を打つ人の 後ろまで
碁に負けて 厠に行けば 月夜かな
昼人なし 碁盤に桐の 影動く