囲碁にまつわる言葉(と)
2023/4/19
「棋院四家(きいんよんけ)」
徳川家康以降、幕府は囲碁を保護・育成した。本因坊家を筆頭に、安井家、井上家、林家を棋院四家と呼ぶ。幕府から俸禄を与えられ、お抱えの棋士として仕えた。毎年家康の命日である11月17日に、将軍の前で、「名人」の位を争った。(囲碁にまつわる言葉E「御城碁」参照)
本因坊家7人、安井家1人、井上家1人、林家0人が名人になった。御城碁は、幕末まで続けられた。明治維新になり、四家は、拝領屋敷を返上し、家禄も奉還することになる。
その後、林家は1883年、安井家は1903年、本因坊家は1940年、井上家は1961年に絶家となった。本因坊の名跡は、日本棋院に譲られた。今は、タイトルの名称として残っている。(囲碁にまつわる言葉V「7大棋戦」参照)
本因坊道策