囲碁にまつわる言葉(む)
2023/9/27
「湘南ひらつか囲碁まつり」
川端康成作「名人」の主人公21世本因坊秀哉の、引退後の相手として選ばれたのは、木谷実さん(作品中では大竹)であった。木谷さんは、神奈川県平塚・四谷に木谷道場を構え、大勢の内弟子を抱えて後進の育成に当たった。その中から、日本の囲碁界に多大な貢献をする優れた棋士、タイトルホルダーがたくさん育った。大竹英雄、加藤正夫、石田芳夫、武宮正樹、趙治勲、小林光一、小林覚等々、日本の囲碁界を牽引してきた錚錚たる棋士たちが木谷門下に名を連ねる。
木谷実
平塚市と平塚市まちづくり財団他が、囲碁のまち平塚を売りにして、「湘南ひらつか囲碁まつり」を開催するようになった。今年は、10月8日(日)に行われる。数えて26回目の開催である。
メインの催しは1000面打ちである。木谷門下のプロ棋士が、それぞれ10人のアマチュア愛好家を相手に指導碁を打つのである。商店街の道路に、1回に500面の碁盤をセットする。50人のプロ棋士が、500人のアマを相手に指導碁を打つ。これを2回行う。合わせて1000面となる。事前申込制で、1000円の参加料で、先着順、座席指定である。
1000面打ち