囲碁にまつわる言葉(る)
2023/5/29
「アイゴ」
目が見えなくても囲碁を楽しみたい。そういう思いを実現した人たちがいらっしゃいます。「日本視覚障害者囲碁協会」の皆さんです。
升目を立体的に浮き上がらせた碁盤と触った感触の異なる石を使います。打った石は碁盤に固定できます。この碁盤を、目(アイ)が見えなくとも前へ進め(ゴー)という意味を持たせて、「アイゴ」と名付けました。
アイゴを使って頭の中に盤面を描くことにより、脳内地図(マインドマップ)の精度を向上させ、空間認知能力を成長させることができるのだそうです。また、数多な着手の中の一手を決めて打つことにより、自分自身で考え、決定・行動する判断力と責任感が養われると協会のホームページで紹介しています。
協会では、アイゴを国内外の盲学校・視覚支援学校に寄贈し、囲碁大会を開催したりして普及活動にも取り組んでいるそうです。
感触の異なる石と、石を固定できる碁盤
地を数えるところ。見えていても間違いやすい。