囲碁にまつわる言葉(ん)
2024/9/2
「与謝蕪村」
蕪村の、碁に関する句は次の3句が伝えられている。
葉ざくらや 碁気に成行 奈良の京
洟たれて 独り碁をうつ 夜寒かな
黙々と 箕子(きし)を敲けば 残花落
三句目は、中国の「千家詩」に収録された七言絶句から
黄梅時節家家雨(梅の実が黄色く熟す時節は、どの家も雨の中に閉ざされ)
青草池塘処処蛙(青々と草が茂る池の堤のそこかしこから蛙の鳴き声が聞こえ)
有約不来過夜半(来客の約束があるが、真夜中を過ぎても来ない)
閑敲棋子落灯花(暇つぶしに碁石を碁盤に打ち付ければ、
震動で灯芯がぽとりと 落ちた)