囲碁にまつわる言葉(ハ)
2024/9/24
一力遼さん27年ぶりの優勝
4年に1度開催される囲碁の世界戦「第10回応氏杯」の決勝5番勝負が、9月8日中国・上海で行われ、日本の一力遼棋聖が、3連勝で優勝を決めた。日本の棋士が世界戦で優勝するのは19年ぶりだ。張栩九段(台湾出身)が2005年にLG杯で優勝して以来である。日本人としては、小林光一九段が1997年に富士通杯で優勝して以来27年ぶりという。
世界棋戦で紹介したように、世界に開かれたタイトル戦は、数多くある。そのほとんどが中国、韓国の棋士がタイトルホルダーである。7大棋戦を独占した井山裕太さんでさえ、世界戦での優勝は果たせていない。日本の囲碁界が世界に伍していくためには、第2、第3の一力さんが育っていかなければならない。
一力遼さん