囲碁にまつわる言葉(D)
2021/10/26

「碁打ちは親の死に目に会えぬ」
いったん打ち始めると、その魅力にはまって夢中になり、時間の経つのも忘れて打ち続けるのが碁打ちというもの。そのため、親の死に目にも会えないほどに熱中し、回りのことが目に入らなくなる。これは、上級者でも笊碁でも力量の多少に関わらずに言えることです。
ですが、本来の意味は別にあるという説があります。江戸時代、幕府に認められた棋院四家(きいんよんけ)の棋士が、将軍の前で勝負する御前試合が行われていました。このとき、勝敗が決するまでは帰宅が許されなかったことから言われ始めたという説です。
現代でも、プロのタイトル戦ともなると、二日がかりで何時間もかけて戦われます。