囲碁にまつわる言葉(Q)
2022/1/31
「碁笥(ごけ)」
碁石を容れる容器のこと。材料として、桑(くわ)、欅(けやき)、桜(さくら)、栗(くり)
樟(くすのき)等が使われてきた。原木のどの部分を使うかによって、値段が違う。いずれにしても大木が必要である。仕上げは、生地を生かす方法、着色する方法、漆で磨き上げる方法等がある。
碁笥には黒石181箇、白石180箇いれておく。碁盤の石を置く箇所は361ある(19×19)。黒、白でこの361を配分したものと考えられる。
対戦中に取った相手の石は、「あげはま」とか「あげ石」と言う。あげはまは、碁笥の蓋を裏返しにして、その中に入れておく。蓋は、相手が見やすいように、碁盤の脇に置いておく。あげはまは、終局後には、相手の地(じ)の中に埋めるようにして入れる。あげはまの数だけ、相手の地が減るわけである。相互に地を埋め合ってから、最終的に残った地の多少で、勝敗を決める。