囲碁にまつわる言葉(U)
2022/3/7
「碁泥(ごどろ)」
落語の演目。碁敵との勝負の最中に煙管煙草で、畳に焼け焦げを作った主。かみさんが、囲碁部屋を用意し、そこでは火気を使わないことを約束させた。しかし、碁に熱中のあまり、約束を忘れ、煙草盆を催促する。かみさんは、熟れたカラスウリを炭火の代わりにして煙草盆を持っていく。主は碁に夢中で気づかない。かみさんは、安心して湯屋へ出かけた。
そこへ泥棒が侵入し、盗品の大荷物を背負った。この泥棒は大の囲碁好き。囲碁の石音を聞きつけるともう我慢ができない。対局している部屋の襖を開けて、盤面をのぞき込むことになった。そうしたら、口出ししたくてたまらなくなってくる。ここから、主と泥棒の掛け合いが始まる。落語家の話術を堪能するとよい。そして、囲碁に興味をもっていただきたい。