囲碁にまつわる言葉(V) - 横浜市退職小学校長会

囲碁にまつわる言葉(V)

2022/3/15
囲碁同好会事業部のアイキャッチ画像

「7大棋戦(ななだいきせん)」

日本には日本棋院・関西棋院あわせて、450人ほどのプロ棋士がいる。年間を通して、大小様々なタイトル戦を争うのだが、そのなかで大きなものが、7タイトルある。7大棋戦と呼ばれている。

棋戦名            挑戦手合い      優勝賞金      主催者

「棋聖」戦     7番勝負     4,500万円     読売新聞社他
「名人」戦           7番勝負     3,100万円     朝日新聞社他
「本因坊」戦       7番勝負        2,800万円     毎日新聞社他
「王座」戦            5番勝負        1,400万円     日本経済新聞社他
「天元」戦            5番勝負        1,300万円      新聞三者連合他
「碁聖」戦            5番勝負           800万円     新聞囲碁連盟他
「十段」戦            5番勝負           700万円      産経新聞社他

どの棋戦にも、全ての棋士が参加できる。トーナメント戦やリーグ戦の予選から、挑戦者になるには、450人の頂点に立たなくてはならない。最後の難関が、7番勝負・5番勝負である。並外れた棋力の持ち主でないとタイトルは獲れない。

このほかにも、竜星戦、NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦、新人王戦、王冠戦等がある。また、女性だけの棋戦として、女流本因坊戦、女流名人戦、ドコモ杯女流棋聖戦等がある。

最近将棋の棋士藤井聡太さんが、5タイトルを獲得し、様々な取り上げ方で持て囃されている。囲碁の世界ではどうだろう。関西棋院所属の井山裕太さんが、現在5冠を保持しているが、平成27年には7冠を独占したことがある。タイトルホルダーならば、挑戦者を待ち構えていればよい。しかし、挑戦者になるには、予選を勝ち上がらなければならない。そんな中で7冠を達成するには、超過密スケジュールをこなさなくてはならない。一年を通して、気力・体力・智力が充実していなければ叶わない。まさにスーパーマンである。将棋と違って、国際棋戦も行われていて、近年は中国、韓国が強い。残念ながら、日本はこの2カ国に押され気味である。そんな中でも、井山さんは国際棋戦にも果敢に挑戦している。

 

 

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