囲碁にまつわる言葉(X)
2022/4/8
「連珠(れんじゅ)」
囲碁と同じように、碁盤と碁石を使って戦うボードゲームである。通称「五目並べ」と言われている。古くから親しまれてきている。平安期の絵巻物に、碁盤を挟んで楽しんでいる様子が描かれている。単純に囲碁を楽しんでいると解されてきたが、中には、五目並べをしていると思われるものもあるのではと解釈する方もいるようである。
五目並べは、ルールが簡単で、教わったその日からでも楽しめる。ところが、技量を高めていくにつれて、簡単なルールではゲームとして成り立たないことが分かってきた。圧倒的に黒が有利であることが分かってきたのである。というより、黒の必勝法が発見されたのである。そこで、白黒公平に戦える条件を模索して、いろいろなルールが考え出されてきた。15×15の連珠盤を使うこと。黒の長連と3・3と4・4は負け等。
素人が楽しむ分には、あまりにも細かいルールは邪魔になるかもしれない。しかし、国内に限らず、海外にも普及させようとすれば、ルールは必要である。今では、連珠の普及や国際棋戦等の運営のための団体が立ち上げられ、細かいルールが決められている。