岐阜文学旅行の報告(5)美濃梅山ー美濃和紙作りとうだつの町並み散歩

旅行最終日の報告です。梅山町での和紙作り体験と近くの「うだつの上がる街並み」散策、最近話題のモネの名画に似ている「名も無き池」見学。申し訳ありません。文学より雑学ですね。
「美濃和紙の里会館」・・ユネスコ無形文化財美濃紙は、奈良時代から写経紙として寺院で活用されてきたとのことです。柔軟で美しく、提灯・うちわ・紙衣・障子紙等広く普及し現代に至っています。紙漉き体験では緊張しました。手順が複雑だからです。楮、ミツマタ、雁皮の原料と「川藻」のような粘液の混ざった箱に大きな漉き機を入れては揺すりを繰り返します。ただし背中から専門家が手を添え指導して下さり全員失敗はありません。なるほど、体験だけなら幼稚園生でもできます。今私はランチョンマットとして使っております。丈夫です。
「うだつの上がる町並」・・清流長良川のほとりの梅山中心にある「まる伍」で十割そばの昼食、もちろん立派な「うだつ」付き屋根です。この町並は重厚感あふれる「うだつの上がる建物」が道の両側に並び圧巻です。茶房、古道具屋、美濃和紙店、ギャラリー、呉服屋、八百屋、床屋等々。屋根の小屋根風うだつ、屋根の下ひさし風うだつ、屋根の上飾り風うだつ、コーヒーも一際美味しく、水がいいからとお店の方が話してくれました。外国人観光客が多い町です。
「モネの池」(名もなき池)・・山際の休耕田か用水池を活用して睡蓮や蓮、コウホネを育て鯉の泳ぐ池です。山際に小さな石橋も置かれ、名画の池に似ていると評判になったところです。モネの造った池よりかなり大きく野性的でした。澄んだ水が秋到来を知らせています。「岐阜のモネ池ならこうだろうな」と納得して帰りました。
16時15分発のひかり656号に乗車。新横浜着は17時54分で16人仲良く楽しく岐阜文学旅行を終えました。岐阜は山と河川と合戦の地。文学者が多く出た魅力あふれる土地でした。
◊♠♣♥♦◊♠♣♥♦ 読書会広報部 ◊♠♣♥♦◊♠♣♥♦