岐阜文学旅行報告3ー八百津・馬籠・長良川鵜飼へー
2024/10/11
9月25日8時半ホテルからバスに乗り、高速で八百津町「ハヤブサミュージアム」、「杉原千畝記念館」へ。
ハヤブサミュージアム池井戸潤作「ハヤブサ消防団」から居酒屋△かくが細部まで凝った撮影セットで再現されたところ。主人公のミステリー作家三馬太郎が座ったカウンター席や消防団制服等、皆、映画の中に入った気分で楽しみました。
隣が杉原千畝記念館です。
杉原千畝記念館 は、1940年リトアニア、カウナス日本領事館領事杉原千畝氏が、ポーランド周辺から逃れてきたユダヤ人たちに日本行きのビザを署名、捺印、発行し続け6千人もの命を救った記念館です。ビザ発行の許可を得るため日本に打ち続けた電報、認めない祖国の命令に悩み、遂に決断した経緯、身体を痛め、罷免される直前まで人々の命を救い続けた外交官の理想の姿がありました。今も昔も戦争反対を祖国に直言すると暗殺されるとのこと。杉原氏は人道主義を貫き、生き抜くことも成し遂げました。ポーランドのアウシュビッツに行かれた方は、人間の持つ残虐非道さに身震いした経験をお持ちでしょう。杉原氏の故郷である記念館には人間性を問う「決断の部屋」もありました。
「決断」は辛くて孤独です。
山と渓谷に分け入ってバスは長野県の県境、馬籠に向かいます。目的地は馬籠本陣、脇本陣跡「大黒屋茶房」と「藤村記念館です。 若菜集「初恋」と長編「夜明け前」の舞台となりました。(続く)
藤村18歳 老けてます・・ ◊♠♣♥♦ 読書会広報部 ◊♠♣♥♦