歩こう!!神奈川【歴史散歩】(見学会ブログNO2) 2021年12月10日
◆◆◆ 『龍』 と 『竜』 ◆◆◆
『龍』 とは「りゅう」「りょう」などと読ませ、東洋(特に中国)に由来すると言われます。背には鱗、四足に指、頭に角、顔は長く耳があり、口元に長い髭を持っています。水中や地中にすみ空中をも飛行します。雲や雨を起こし稲妻を放ちます。中国、朝鮮、日本など仏教の世界で、守護神として崇められてきました。 ➜ 次回ブログ【境内の至る所に龍が見られる龍口寺】で紹介予定。
一方、『竜』は龍の略字ですが、西洋では【ドラゴン(dragon)】と言われ広くヨーロッパ文化圏での伝承や神話に登場します。その姿はトカゲやヘビのようで鋭い爪や牙を持ち、しばしば口や鼻から炎を吐き出し、空中を飛び回ります。➜イメージではハリーポッターの世界でしょうか。因みに、世界のベストセラー「聖書」には23回ほど『竜』の記述がありますが、神に敵対する「悪の化身(サタン)~破壊的・攪乱的~」とされ、最終的には神によって退治されます。東洋と西洋では『龍と竜』は、真逆の考え方をするようですね。
『龍にまつわるこんな話があります』~湘南モノレール、西鎌倉駅から歩いて約5分に「龍口明神社」があります。(画像は龍口明神社境内に描かれた五頭龍です) 「五頭龍と弁財天の話~その昔、武蔵国と相模国の国境付近の沼に五頭龍が棲んでいた。国土を荒らし悪事三昧、人々を苦しめ、遂に湊に出て子どもらを食べるようになった。そんなある時、天地雷鳴し大地震が国土を揺るがし、江ノ島が湧きだし空から弁財天が降臨された。弁財天のあまりの美しさに魅せられ、思いを寄せた五頭龍は弁財天に戒められ、行いを改めよく人々を助け慈悲の徳を施すようになったと言う。後に、弁財天と誓いを為し人々を災害から守り国家安泰の神・五頭龍大神となったと言う。」
五頭龍曰く 「弁財に 魅せられ角を しまい込み」
是非、次回ブログNO3 もご覧ください。