歩こう!!神奈川 【横浜山手散歩】(見学会ブログNO 11 )
『 横浜 山手の散歩道 連載 11 』
【横浜・元町公園と山手80番館遺跡】・・前号ブログNO10で紹介しました〈エリスマン邸とベーリックホール〉の間を抜けると、眼下に横浜・元町公園の広大な敷地が広がります。《そろそろ紅葉の美しさが見ごろちなっています》 案内板によれば「元町公園はショピングの街・元町通りの奥、外人墓地の西隣りに位置する公園で、1930(昭和5)年6月1日に公開されました。この付近は幕末の頃から外国人居留地で、外国人住宅や教会など洋館がたくさんあった所です。明治の初め、この地でフランス人ジェラールは山あいから湧き出す天然水を利用して簡易水道を引き、それを外国船に飲料水として売ったり、西洋瓦や煉瓦を製造・販売したりしていました。その跡が、水屋敷として今も公園の中(公園の一番下の谷底部分)に残っています。園内は桜、シイ、カシ、イチョウなど緑豊かな樹林に囲まれ起伏に富んだ散策路もあり、四季を通じて情緒ある公園となっています。50mプールは夏場にレジャープールとして利用されています。」
山手80番館跡遺跡(写真3枚)は、公園の西の端、おい茂る木立の中に煉瓦でできた遺跡跡です。今は洋館の土台部分しか残っていませんが、はっきりと当時の洋館の「地下室部分」を見ることができます。屋敷図から、玄関ホール、暖炉、サロンや使用人部屋などを備えた豪邸であったことが分かります。80番館に使われた瓦や遺構から出土したタイルを色鮮やかに複製して展示されています。当時は、フランス貿易商のマクガワン夫妻の住居で、鉄筋補強の煉瓦造りによる三階建ての建物でした。残念ながら、関東大震災で倒壊してしまい、最近になって発掘されました。遺跡の周囲には散策路から張り出すように展望デッキが設けられ、ゆっくりと見学することができるようになっています。
※次回、ブログは11月25日頃、更新します。