歩こう!!神奈川 【横浜山手散歩】(見学会ブログNO 7 )
『 横浜 山手の散歩道 連載 7 』
【横浜山手111番館とは?】・・111番館(写真:正面口)は、港の見える丘公園、横浜イギリス館の南側に位置する洋館です。建物は、スペイン風な感じの建物で、ワシン坂通りに面して広い芝生の前庭があります。裏手に回ると見える丘公園のローズガーデンを見下ろすこともできます。この建物は、1926(大正15)年、アメリカ人ラフィン氏の住宅として建設されました。設計者は、J.H.モーガン ※ です。玄関前の3連アーチ(逆さU字形をした構え)が特徴的な意匠で、天井が無く明るい感じとなっています。モーガンは大正9年に来日して、横浜を中心に数多くの洋館を残しています。その代表作がこの111番館です。赤い瓦屋根に白壁の建物は、地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟造りです。創建当時は、地階部分にガレージや使用人部屋、1階部分に吹き抜けのホール、厨房、食堂と居室、2階は海を見晴らせる寝室と回廊、ポーチを配していました。横浜市は、1996(平成8)年、敷地を取得し、建物の寄贈を受けて保存、改修工事を行い、1999(平成11)年から一般公開をしました。館内は昭和初期の洋館を体験できるよう家具など配置し、モーガンに関する展示も行っています。現在、ローズガーデンから入る地階部分(写真:ローズガーデンから見た111番館)は、喫茶室として利用できます。喫茶室でお茶を召し上がって、すぐさまローズガーデン側に下りると、噴水広場から流れ落ちる「階段状の滝」(写真:バラ園から見た滝)を眺めることもできます。
※ J.H.モーガンは、ベーリック・ホールも設計しています。
※ ご案内:山手111番館は、開館時間は9:30~17:00 休館日は第2水曜日 入場無料
元町中華街駅下車《元町出口6番》から、徒歩7分程度
※次回、ブログは8月25日頃、更新します。