歩こう!!神奈川 【横浜歴史散歩】(見学会ブログNO13)
連載 『 港~横浜 歴史をたどる散歩道 連載 13 』
【150年あまりの歴史を刻む横浜海岸教会〈前号の続き、写真は今もなり続ける教会の鐘〉】前号NO12では、海岸教会創設時にアメリカからやってきた宣教師たちを紹介しました。今回NO13では、横浜海岸教会会堂が現在に至るまで、どのような歩み(苦難と言っても良いかも知れませんが)を経て来たのか写真と共に紹介します。前号に掲載した第一代会堂は【聖なる犬小屋~と言われた石造りの小会堂】でした。小会堂は大変狭かったので、バラ宣教師の尽力により1875(明治8)年7月、400人以上が収容できる【第二代目大会堂〈写真は1887年教会創立15周年時〉】が建てられました。同時に名称も【日本基督横浜海岸教会】と改称されました。1921年には痛みが進んだ会堂の《大改修》を実施しました。しかし、その2年後、1923(大正12)年9月1日、不幸なことに関東大震災で会堂は倒壊、焼失、灰塵に帰してしまいました。その後、1925年に【木造仮会堂〈写真は1925年3月時〉】を経て、【現会堂〈写真は1933(昭和8)年3月〉】が竣工しました。1945(昭和20)年5月29日の「横浜大空襲」の際には、当時の渡辺連平牧師が、会堂の屋根にのぼって焼夷弾による建物の延焼を食い止め、会堂を守ったそうです。その結果、会堂は窓ガラス数枚を壊しただけで大きな被害は免れました。戦後になっても、会堂は進駐軍に接収されて、「Yokohama Base Chapel」として従軍牧師による礼拝やG.I.ゴスペルアワーなどの集会として使われました。1947年にようやく接収解除され、現在に至っています。
※参考:横浜海岸教会のホームページ及びクリスチャン新聞WEB版、2017年10月8日号紙面の横浜特集より、前号12号及び13号は上記内容を参考にしました。
※横浜海岸教会礼拝堂の一般公開日:毎月第3金曜日、午前10時~午後3時 どなたでも自由に見学できます。(葬儀など諸事情により中止になる場合があります。その場合は前日にホームページで知らせがあります。因みに、3月15日は公開日です。教会は2015年5月に修復を終え真っ白で清楚な姿にリニューアルされました。『蘇るゴシック・モダン建築』と題し、横濱新聞第31号に吉田鋼市氏(公益財団法人横浜歴史資産調査会理事・副会長)掲載されています。
次号 ブログNO.14 は 3月25日頃を予定しています。