歩こう!!神奈川 【横浜歴史散歩】(見学会ブログNO8) - 横浜市退職小学校長会

歩こう!!神奈川 【横浜歴史散歩】(見学会ブログNO8)

2023/12/26

 連載 『 港~横浜 歴史をたどる散歩道 連載 ➇ 』 

象の鼻から欧米へ】象の鼻から大桟橋に向かう場所に、『象の鼻から欧米へ』(図と解説)と題した掲示板があります。この図は、小学校6年社会科教科書にも掲載されていて、皆様よくご存じかも知れません。実は、この図の舞台こそが「明治初期の象の鼻」だったのです。では、掲示板の解説部分を紹介しましょう。

「明治4年11月12日(1871年12月23日)、国の命運をかけて特命全権大使岩倉具視、副使木戸孝允、大久保利通、伊東博文ほか、同行者を含め100余名の岩倉使節団は、欧米へと汽船アメリカ号で、ここ《象の鼻》から出発しました。その目的は、幕末に欧米諸国と締結した不平等条約の改正交渉をすることと、欧米の国家制度や産業技術などを学び日本の近代化を急速に進めることでした。使節団、随行員そして同行した若き留学生たちは、それぞれに壮大な夢と強い使命感を持って海を渡っていったのでした。」

欧米諸国の文明に触れて】「使節団は、当初10か月の予定のところ、1年9ヶ月の月日を費やし帰国しました。条約改正交渉には至らなかったものの、欧米の制度、技術、文化に直接触れ、新しい国づくりの必要性を強く自覚し、日本の近代化を急速に進めることになりました。また、同行した留学生たちも、様々な分野で欧米の最新の知識や学問を日本にもたらし活躍しました。日本近代化の青写真を創った岩倉使節団の壮大な旅の出発点となったともいえる『象の鼻』は、現在も当時と変わらない場所にその姿を残しています。」

※上記写真及び解説は、『象の鼻』に掲示された図・解説資料をもとに作成しました。尚、図は一部を掲載しました。

次号 ブログNO.9 は 1月10日頃を予定しています。【続 象の鼻から欧米へ】は次号へ

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