歩こう!!神奈川 【横浜歴史散歩】(見学会ブログNO2) - 横浜市退職小学校長会

歩こう!!神奈川 【横浜歴史散歩】(見学会ブログNO2) 

2023/9/25

 

連載 『 港~横浜 歴史をたどる散歩道 

第2回見学会は、11月14日(火)に横浜歴史散歩を計画しています。そこで、見学会ブログ『港~横浜 歴史をたどる散歩道』と題して連載します。

【横浜開港資料館は旧英国総領事館】大桟橋入口にある〈開港広場〉の隣りに「横浜開港資料館」があります。資料館の旧館(海側が新館、本町通り側が旧館)は「旧英国総領事館」です。1869(明治2)年に領事館は建設されました。現在の建物は1923(大正12)年9月1日の関東大震災で倒壊した建物に代わって、鉄筋コンクリートで建てられたものです。旧館入口付近には、当時震災で犠牲となったイギリス人4名を悼む銘板が残っています。再建された領事館は、イギリス本国工部省が設計を手掛けた堅実な古典主義の建築様式で、18世紀から19世紀にかけてのジョージ王朝時代の様式でまとめられています。外壁は石積みのように見えますが、人造石の洗い出し仕上げです。目地を入れて仕上げることで、あたかも石を積んだかのように見せているのです。室内は1階に領事館職員の居住スペース、3階は使用人の居室として用いられていました。再建にあたり建物の正面に「玉楠の木」が位置するよう、当初の位置から海側に約11メートル移設されています。1931(昭和6)年に完成した領事館は、1972(昭和47)年には業務をすべて東京の英国大使館に移管し、その役目を終えました。尚、山手にある「横浜市イギリス館」は1937(昭和12)年にイギリス領事公邸として建てられたものです。

横浜市指定文化財「旧英国総領事館」  2007(平成19)年、経済産業省「近代化産業遺産」に指定

【玉楠の木 その解説から】資料館の中庭にある玉楠の木は、江戸時代から同地にあり、日米和親条約の締結(安政元年、1854)は、この玉楠の木の近くで行われたといわれています。この玉楠の木は、大正12年の関東大震災によって幹の部分を焼失しましたが、残った根から新たに芽が出て現在のものとなりました。いわば横浜の歴史をみつめた生き証人ともいえるでしょう。

 次号 ブログNO.3 は 10月10日頃を予定しています。

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