歩こう!!神奈川 【歴史散歩】 (見学会ブログNO20) 連載神奈川宿を歩く➄
2022/9/26
連載『神奈川宿~海を横切る鉄道の道』
写真➀(上)は「現在の青木橋上」です。橋の下にはJRと京浜急行の線路があります。京急の神奈川駅も見えます(ちょうど、京急の車両が走行中)。幕末にタイムスリップするなら、写真左手から右手に向って旧東海道(神奈川宿内)の江戸方向に続く地点がここ青木橋です。当時、写真左に見える「本覚寺」と右に見える「権現山(幸ヶ谷公園)」は、丘続きとなっていました(当然、幕末には青木橋は無く、東海道が現在の宮前商店街方向へと続いていました)。
画像➁(中)は、「海を横切る鉄道(旧神奈川駅から初代横浜駅方面を見る)」です。ちようど150年前、明治5年鉄道開業に伴い高島嘉右衛門により建設された堰堤は、距離およそ1.4㎞、幅65mの海を横切る鉄道道でした。ちなみに、初代横浜駅は現在の桜木町駅で、大正期の1915年には2代目横浜駅(高島町付近、関東大震災で崩壊)が、昭和期の1928年に3代目横浜駅が現在地にできました。
ですから、写真➂(下)「高島山公園の碑より~横浜実測図(一部を掲載)」を見ると、左手に吉田新田と関内地区(象の鼻)が、中央部に初代横浜駅が、海を横切る鉄道道がはっきりと写しだされています。鉄道が陸地に差し掛かる辺りに旧神奈川駅が、そして本覚寺と幸ヶ谷公園の間を切り裂くように新橋駅方面へと鉄道が敷設されていることが分かります。
次回は、旧神奈川駅の南側にあった、江戸時代の「神奈川湊(良港で有名だった)」をたどってみたいと思います。
➜➜➜ 次号「ブログNO.21に続く」10月10日頃予定 連載「神奈川宿」です。