歩こう!!神奈川 【歴史散歩】 (見学会ブログNO23) - 横浜市退職小学校長会

歩こう!!神奈川 【歴史散歩】 (見学会ブログNO23) 

2022/11/9

連載『神奈川宿を歩く➇ ~なぜ、神奈川宿に領事館があるのか?~』 

始めに1枚の絵図(上)をご覧ください。これは幕末の頃の【神奈川宿絵図(横浜開港資料館より手に入れた有料資料)】です。かなり拡大しないと分かりにくいのですが〈パソコン画面ですとご覧いただけると思います〉、絵図の大きな赤色表示部分、左手から『アメリカ領事館となった本覚寺(11月3日の見学会で立ち寄った寺)』中央部分に「滝之橋と滝之川」その川沿い右岸に『イギリス領事館となった浄瀧寺』対岸(左岸)には『フランス領事館となった慶運寺』とその下に『宣教師館となった成仏寺(次号で紹介します)』東海道(絵図では灰色表示、左方向は上方、右方向は江戸)をしばらく江戸方向に辿ると『オランダ領事館となった長延寺(薄い赤色表示)』と、米・英・仏・蘭の四カ国領事館が立ち並んでいました。理由は、諸外国は日米和親条約(神奈川条約)の締結から、神奈川湊を中心に開港するとの見込みから、相揃って領事館を神奈川宿内に設けたというわけです。しかし、生麦事件など攘夷運動の激化により、幕府は現在の大桟橋方面《海と河川と関門によって囲まれた関内》を開港地並びに居留地と定めたのでした。

写真は、上から『イギリス領事館・浄瀧寺』『フランス領事館・慶運寺(浦島寺)』『オランダ領事館・長延寺跡』の現在の様子です。

東海道の次号「ブログNO.24に続く」11月25日頃予定 連載「神奈川宿、成仏寺は宣教師館」です。

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