歩こう!!神奈川 歴史散歩 2023年見学会ブログNO3
連載 『鎌倉名越街道を歩く~今年のブログは鎌倉(南東)方面です~』
今年の見学会(1回目)は、9月19日(火)に鎌倉を予定しています。毎月2回(10日と25日更新)のブログ内容は『鎌倉名越街道を歩く』としました。今回は、予定コースのお寺【政子ゆかりの寺~安養院】を紹介します。
【安養院の由来】浄土宗 『祇園山・安養院・田代寺』と言います。1225(嘉禄元)年3月、尼将軍であった政子が夫頼朝の菩提のために、笹目が谷に願行房憲静を開山として「長楽寺」を創建しました。この年の7月13日、政子は亡くなり長楽寺に葬られました。時の執権北条泰時は伯母のため、さらに堂宇を建て加えて、壮麗な七堂伽藍の整った大寺院としました。その後、1333(元弘3)年5月、新田義貞の鎌倉攻めでこの寺は全焼してしまいました。一方で、名僧尊観(北条一族名越朝時の次男)は、ここ大町に「善導寺」を建てましたが、この寺も兵火で焼失、戦後両寺の復興をはかり、祇園山麓に大寺を建て政子の墓塔も移し、その法名によって「祇園山・安養院・長楽寺」としました。しかし、この寺も1680(延宝8)年には再び全焼してしまったので、頼朝に仕えた田代信綱が創建した「田代寺・観音堂」を移し再建しました。このような歴史が安養院を『祇園山・安養院・田代寺』という由来です。
【ツツジが見事な安養院・・・】5月の頃、ここ安養院は寺の外壁に沿って植え込まれたツツジが見事に咲きそろいます。安養院の山門を入ると、ひときわ目立つ樹齢700年とも云われる「槙」の巨木が枝を広げています。尚、この槙は、開祖の尊顔上人のお手植えと伝えられています。5月の季節には、ツツジの咲きそろった様子を見に行きたいと思います。
アクセス:鎌倉駅東口より徒歩約15分 住所:鎌倉市大町3-1-22
拝観料:200円 8時~16時
参考図書:「鎌倉の史跡めぐり」(丸井書店)など
連載『鎌倉名越街道を歩く』 次号NO4は、3月25日頃を予定しています。