歩こう!!神奈川 歴史散歩 2023年見学会ブログNO4
連載 『鎌倉名越街道を歩く~今年のブログは鎌倉(南東)方面です~』
今年の見学会(1回目)は、9月19日(火)に鎌倉を予定しています。毎月2回(10日と25日更新)のブログ内容は『鎌倉名越街道を歩く』としました。前回に続いて今回も、予定コースのお寺【政子ゆかりの寺~安養寺】を紹介します。
【安養院の地蔵堂とは・・・】安養院の山門をくぐってすぐ左手にあるのが『日限地蔵堂』です(写真)。説明板によると、「日限地蔵は日を限ってお参りすると願いが叶うとされるお地蔵様です。鎌倉時代末期から南北朝時代に造立されたとされています。古い時代には子安地蔵として信仰されていたと伝えられており、日限の御利益の他、子授け・安産・育児の御利益もあるといわれています。」と書かれていました。「日を限ってお参りする」とは、期日を決めてお参り(おすがり)することで、期日までに功徳がいただけるということのようです。なお、日限地蔵は、鎌倉二十四地蔵尊の24番札所にもなっていて、地蔵尊の御朱印を集めている方も多いようです。全国的にも20ケ所以上の日限地蔵があるといわれ、横浜市の日限地蔵もその一つに数えられます。
【鎌倉二十四地蔵尊の24番札所とは・・・】第1番札所の「宝戒寺(小町)子育経読地蔵尊」に始まって、有名なお寺には「7番札所、瑞泉寺(二階堂)どこもく地蔵尊」「9番札所、建長寺(山の内)心平地蔵尊」、そして「23番札所、延命寺(材木座)の身代地蔵尊」などがあります。ちなみに、瑞泉寺どこもく地蔵尊とは、昔地蔵堂を守っていた僧が貧乏に絶えられず他所へ移ろうとした時、どこも・どこも一緒と地蔵が夢枕に現れたと、いい伝えられています。
【23番札所、延命寺(材木座)身代地蔵尊とは・・・】「かまくら子ども風土記に」よると身代地蔵尊にはおもしろい話がありました。「ある日、時頼夫妻(1200年代北条時頼夫人が創建したとされる)が当時行われていた双六盤をつかった双六勝負で、負けた方が一枚ずつ着物を脱ぐという賭けをしました。この勝負で夫人のほうが負けそうになり、進退きわまり困った夫人が、心の中で日頃信仰しているお地蔵様に一心に祈った ところ、 不思議なことに裸のお地蔵さまが双六盤の上に立ちあらわれて夫人を救ったといわれています。それ以来、自分の身代となって苦しい立場を助けてくださったお地蔵様ということで、 時頼夫人は守り地蔵として一層深く信仰したそうです。 なお、時頼の相手をしたのは、実は侍女の桂で、 延命寺も建てたという説もありますが・・・」
安養院 アクセス:鎌倉駅東口より徒歩約15分 住所:鎌倉市大町3-1-22 拝観料:200円 8時~16時
延命寺 アクセス:鎌倉駅より徒歩約5分 住所:鎌倉市材木座1-1-3 拝観料(志納)
- 連載『鎌倉名越街道を歩く』 次号NO5は、4月10日頃を予定しています。