福井文学旅行報告 NO.1ー歴史と文化の息づく越前巡りでした。ー
9月27日正午過ぎに福井駅に15人全員集合。バスは福井交通のご厚意で中型、ガイドさん付きに格上げされていて快適。
笑い声の絶えない車内でした。
坂井市の丸岡城下は静かです。
彼岸花が川岸に咲く瓦屋根の家並みが途切れた山合いに「丸岡図書館 中野重治記念文庫」はあります。
お二人の職員さんが静謐な館内を誘導して下さいました。
「中野重治」は倉持ちの裕福な屋敷で育ち、全ての蔵書や書斎、生家等を故郷に寄付していました。
映像で時々出る妻の「原 泉」さんは女優の「奈々緒」似の麗人でした!蔵書には自筆の感想等が入れられているそうです。胸像と文学碑前で写真を職員さんが撮ってくれました。
間近で仰ぐお城は、大ぶりな瓦屋根の天守が重そうな古風な造りでした。「一筆啓上」の手紙のように一切無駄はありません。
無骨に見えても日本名城天守12城に入ると城巡り達人が教えてくれました。へええ。
高速に乗り山々を超え、一乗谷川の清流に沿ってまた奥に進み「一乗谷朝倉氏館跡」に到着。現在7000㎡が復元され、一気に450年前にタイムスリップです。
町家、中級、上級武士の館、城主館の唐門、石積みの壁、生活の息遣いが聞こえてきます。
ポンペイに吹く風と同じです。排水路、井戸、トイレ、金銀製品、平安期の京都より豊かな実用的な文化が栄えた土地です。
20分ほどでバスは越前大野城下に入りました。大小二つの天守が亀山の頂上にあります。
朝倉義景は、一乗谷を織田信長に焼き討ちされ、領地内のここまで逃げたのに部下に切られたとのことです。
戦国時代は、怖い話でいっぱいですね。
名水百選の御清水(おしょうず)を味わいました。柔らかく美味しい湧き水です。メインの七間通りで、和菓子や日本酒のお土産を購入。
歩いているのはガイドさんと私達だけです。昭和初期の街並みでした。
北陸銀行の間口も狭く暖簾がかかっていましたから。
福井駅に向かう途中に寄った「コメダコーヒー店」には、福井交通の所長さんたちが待っていてご挨拶。
丁寧なおもてなしに恐縮です。
5時過ぎにホテルのシングルルームに到着。
6時半に迎えのジャンボタクシー2台で御夕飯に向かい美味しい魚料理コースを堪能、同じタクシーに送られて1日目が終わりました。
ホテルは一泊9000円と高価な広い部屋で快適、2階には大浴場?もあります。明日は若狭です。
一乗谷朝倉氏館跡唐門