秋晴れの中、読書会が開催されました。
2021/10/28
山本周五郎作「その木戸を通って」はミステリアスです。
娘の明るい唄声から「ふさ」は戻って来るという希望を持つ人
「木戸」は異世界との境、「蛍の光」の歌詞にあるように別れの象徴と捉える人、
一切の幸せから遮断されて暗闇に落ちる人生の哀しさを話す人
武家社会を突き抜ける人間の在り方や待つことの覚悟を示した「正四郎」の姿勢を語る人等
読むことは本来個人的なものです。でも、14人(28日の出席者)の読みが14通りに重なるとより多角的、
立体的になり面白かったです。今日は不思議さがより深まって、作品の光と陰が鮮やかに出ました。
ご都合のつかなかった皆様、来月は大磯への文学散歩です。11月25日大磯駅改札口に10時集合、
この日も秋晴れになりますように。 ーーー読書会広報部ーーー