純は家族の「宝」です・・市連退「教育講演会」終わる。
2024/10/13

10月10日(木)社会福祉センターホール会場では91名の聴衆が、「純は私たち家族の『宝』です」と語る講演に聞き入った。「いまこそ伝えたい知的障害者福祉について」のテーマで(知的障害者の親の願いと福祉の現状)について、21枚のスライドにまとめられた講演内容は、大変感動的な内容であった。
講師の杉山昌明氏の次男「純」氏は、現在53歳。産院から退院した日から高熱を出し、障害を発症。歩き始めた頃に動作が一瞬止まることに気づいたので、こども医療センターで診療を受けたところ「重点発作」と判明。その後の杉山氏ご家族は、「純」君を中心に生活が回ったと話が進む。
「幼稚園、特別支援学校の生活の中で、原因不明の『登校拒否』を起こし、家族のきめの細かい子育ての中『弘済学園』に入所し13年間在籍。25歳で『津久井やまゆり園』に入所、41歳で『津久井ホーム』に地域移行し、現在に至っているという経歴を語る」中で、高校の教師をしながらの生活の苦労や喜び、「純」氏との交流を中心に障害児の施策の課題などについて、淡々と話をされた。
その間、「知的障害者」のおかれている環境の問題、知的障害者の理解を深めるための様々な活動をしてきたこと。国の施策の課題を追求しつつも、「家族会・保護者会」の中で、利用者の福祉向上のためには、家族が支援員(職員)を育てるという気概を持って家族会に出席し、支援の状況を見守ることも大切であることなどを力説されていた。アッという間の80分。市連退の「教育講演会」であった。