囲碁から出来た言葉(その7)
2021/11/6
「中押し(ちゅうおし)」
勝負を最後まで争わないで、途中で相互に優劣を認めて終えることです。負けたと判断した側が、潔く「参りました」とか「ありません」とか言って、終わることが多いです。明らかに負けていて、挽回の見込みがないのに打ち続けるのは、みっともないこととされています。
「駄目(だめ)」「駄目押し(だめおし)」
碁は、最終的に確保した地(じ)の多少で勝敗を決めます。どちらの地にもならない範囲を駄目と呼びます。そこで、役に立たない無駄なことを、駄目と言うようになりました。勝敗を決める時は、最終的に互いの地を数えやすくするために、駄目を全て埋めます。このことを、「駄目を押す」と言います。これから、勝負を確認、確定することの意味になりました。野球解説者が「先制、なかおし、だめおし」と言っているのを聞くことがありますが、意味も読みも間違えているのでしょう。
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