囲碁にまつわる言葉(く)
2023/11/26

「江戸川柳」
江戸時代を通して作られた川柳には、碁を詠んだ句も多く見られる。広く庶民にも囲碁が広まっていたことが分かる。
元禄期
打ちぬけて 相手のなきを 碁の病
勝負事には実力差はつきものだ。しかし、一般人の域を抜け出ると、相手を探すのに苦労する。
享保期
足を出す 産に呼ぶ医の 手をみる碁
逆子の難産に医者を呼びにやった。医者は死に際に立ち会うだけなら行かない方がいいかと考え込む。碁の次の一手に迷うように。
宝暦期
小便も めったにはせぬ かけ碁打ち
碁を飯の種にしている者は、碁の勝負には必死で立ち向かう。小便で席を外している間にごまかされてはかなわない。