囲碁にまつわる言葉(し) - 横浜市退職小学校長会

囲碁にまつわる言葉(し)

2024/5/4
囲碁同好会事業部のアイキャッチ画像

「明治の元勲たち」

 

明治の元勲たちも、多く囲碁を嗜んだ。そして、詩作も残している。

 

肖像画・大久保利通 に対する画像結果.サイズ: 150 x 178。ソース: zennissyo.com

大久保利通

 

雪夜囲碁

 

寒灯挑尽夜沈沈(寒灯かかげ尽くして夜沈沈)

寒々とした灯は消えかかり、夜は更けていく

雪敲閑窓和棋音(雪は閑窓を敲き、棋音に和す)

雪は暗い窓をたたいて、碁の音と調和する

誰識殿中有妙趣(誰か識る、殿中に妙趣有と)

誰が知っているだろうか、この部屋に趣のあることを

争心元是属無心(争心元これ無心に属す)

勝負を争う心は無心の境地に通ずる

 

 

 

肖像画・伊藤博文 に対する画像結果.サイズ: 143 x 185。ソース: routemuseum.jp

伊藤博文

 

雁金準一六段の昇段祝賀会に招かれて、即興で扇面に書いた詩

 

東西分局勢(東西に局勢を分かち)

黒白闘雌雄(黒白雌雄を闘わす)

坐看輸蠃跡(座して輸蠃の跡を看れば) 輸蠃(しゅえい)(勝ちと負けのこと)

賢愚老此中(賢愚此の中に老ゆ)

 

肖像画・明治の元勲・西郷隆盛 に対する画像結果.サイズ: 153 x 185。ソース: www.kirei-ni.com

西郷隆盛

 

碁を嗜み、詩作も多いが、碁に関する詩は見当たらない。

 

以上、「碁のうた 碁のこころ」 秋山賢司著 より引用

 

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