囲碁にまつわる言葉(ヘ)
2024/10/28

松尾芭蕉
芭蕉の作として知られている句で、碁を詠んだものは多くない。しかも、連句の付け句としてのものである。
道すがら 美濃で打ける 碁を忘る
美濃で打った碁の手順を旅の道中で思い出そうとしたができない。
碁の工夫 二日閉ぢたる 目をあけて
詰め碁の答えを二日間考えて、やっと見つけた
長き夜に 碁をつづり居る なつかしさ
昔打った碁を思い出して並べてみたところ当時のことが思い起こされた
芭蕉は、碁石・碁盤が手許になくても、頭の中に思い浮かべて打ったり考えたりしている。相当な打ち手だったと考えられる。故藤沢秀行さんは、「芭蕉の棋力は、現在の県代表クラス」と認定されたとか。