12月読書会のお知らせ「水」佐多稲子作
2023/12/12

気温の変動激しく体調管理に気を遣う師走に入りました。
今月の読書会は佐多稲子作「水」新潮文庫です。
前年度に岩波文庫の「キャラメル工場から」を読みました。小学5年で13歳として父親から過酷な労働に駆り出された少女の姿に胸打たれた方も多かったのを覚えております。
今回の主人公はまだ20歳にもならぬ若さの「幾代」。富山県の片田舎から上京し、旅館で身を粉にして働く少女が上野駅ホームで泣きます。
・・しゃがんで・・さっきから泣いていた。その背をこごめ、幾代は自分の膝の上で泣いた。膝にのせたズックの鞄を両手に抱え込んでその上で泣いていた。・・
冒頭の部分と結びが同じ情景の小品ながら「泣いている」幾代にわたる少女たちの想いがどっと押し寄せる名作と思えるのはなぜでしょうか。題名の「水」と重なるのは何でしょうか。
皆様の感性豊かなご感想をお待ちしております。ご多用な時期ですがどうぞご出席ください。
*日時 12月28日(木)10時~11時45分
*会場 青少年育成センター地下2階
◊♠♣♥♦◊♠♣♥♦ 読書会広報部 ◊♠♣♥♦◊♠♣♥♦