4月読書会のお知らせ「霊柩車」瀬戸内寂聴作
2024/4/3
桜開花宣言がニュースになり、来週まで大岡川や目黒川沿いは賑わいそうです。外出を予定されていらっしゃる皆様も多いことでしょう。満開の花に包まれ、散り急ぐ花びらに酔った後はどうぞ、読書会にご参加下さい。
4月読書会は、日本文学100年の名作第5巻(新潮文庫)の「霊柩車」瀬戸内寂聴作が題材となります。
・・夫の家を飛びだす時には、私は一つの恋に燃えていたりして、傍目にはどうであろうと、自分では、生き甲斐に輝いていた。その恋の錯覚がさめると、あとへは引けない意地と見栄もあって、まさか、まだ、子供のために・・
文体はお分かりのようにサバサバと一人称の主人公を客観視します。肉親、特に指物名人だった父親との葛藤が激しく冷たく燃えます。題名の「霊柩車」は、町一番と評価された輝かしい父親の作品。親子で同乗?することで変化が起こります。作者自身が「晴美」から「寂聴」に変化したように。そして、それは、桜が持つ2つの精神性にも共通して、日本人を魅了して来た「瀬戸内寂聴」さんの存在でもあったのではないでしょうか。
皆様のご感想ご意見をお待ちしております。
*日時 4月25日(木)10時~12時 *会場 青少年育成センター地下2階
◊♠♣♥♦◊♠♣♥♦ 読書会広報部 ◊♠♣♥♦◊♠♣♥♦
桜花 今ぞ盛りと人は言へど 吾は寂しも 君としあらねば 万葉集 大伴 池主