囲碁にまつわる言葉(ゐ)
2023/10/19

「日本の囲碁人口の推移」
以下に示す示すデータは、全て日本生産性本部の「レジャー白書」による。
人数は、日本の囲碁人口の推移である。
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
400万人 | 280万人 | 310万人 | 250万人 | 200万人 |
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
190万人 | 210万人 | 230万人 | 180万人 | 150万人 |
日本の囲碁人口は、この10年で、半減していることが分かる。因みに、他の娯楽の10年間の変化は次のようである。
将棋850万人→500万人、
トランプ、オセロ、花札、カルタ等3,070万人→1,780万人、
カラオケ3,660万人→1,520万人、
テレビゲーム3,080万人→2,100万人、
麻雀780万人→450万人
どの娯楽も楽しむ人が減っている。日本の人口の減少がそのまま娯楽人口にも現れているのだろう。
レジャー白書には、それぞれの娯楽に全人口のどれくらいの割合の人が参加しているかを、参加率という形で発表している。それによれば、2021年の囲碁の参加率は、全人口の1.5パーセントである。将棋は5.1パーセント、トランプ、オセロ、花札、カルタ等は18.1パーセント、カラオケは15.4パーセント、テレビゲームは21.3パーセント、麻雀は4.6パーセントである。
囲碁を楽しむ人口が極めて少ない。そして、その約3割が70歳代以上が占めているのである。
つまり、日本人の200人に3人しか囲碁を楽しんでいない。その人たちの3人に1人は70歳以上の人であるということになる。このままで推移していけば、日本の囲碁人口は絶えてしまう。
囲碁界にも藤井聡太が現れるのを待つのか。そんな悠長なことは言っていられない。もはや国家挙げての対策がなければ囲碁の未来はない。徳川家康が保護し育成して、日本人に広く普及してきた囲碁の未来。
どうする、囲碁愛好家諸氏。
どうする、日本棋院。
どうする、文部科学省。