歩こう!! 神奈川 【横浜にある古墳 ブログ】 - 横浜市退職小学校長会

歩こう!! 神奈川 【横浜にある古墳 ブログ】

2025/11/28

連載:横浜の古墳巡り NO2 稲荷前古墳〈青葉区〉

『県指定史跡稲荷前古墳群基本計画概要図(1970年3月24日指定)』古墳概要図(カラー)をご覧ください。「十六号墳と十七号墳」が描かれています(黄色部分)。この二つが青葉区大場町に現存する古墳群の一部です。次に、『県指定史跡稲荷前古墳群全景(1978年1月撮影・モノクロ)』には、朝日新聞社が上空より「十六号と十七号」を記録したものがあります。今回は、横浜市歴史物館所蔵資料(上記)及び現地での調べから横浜に残る数少ない古墳群について、お知らせします。

  • 古墳の形状など ⇒ 十六号墳は〈前方後方墳〉〈全長38m、高さ約50m〉十七号墳は〈円墳〉〈直径約8m〉二基古墳周りは溝(赤茶色)を構築、古墳全体は芝張り(黄色)外周を散策路と階段で整備、その内側は下草刈り一部立木を残しました。但し、今は十六号墳以外、雑草・樹木に覆われてしまっています。
  • 十六号墳の今 ⇒ 11月24日撮影〈写真上より順に「北(左上)方向を、南(右下)方向を、東(右上)方向から古墳上部を撮影」〉
  • 古墳群の歴史的意味 ⇒ 市教育委員会1979年調査によると、発見された稲荷前古墳群は当時《古墳の博物館》と呼ばれたそうです。理由は、古墳群の規模・個々の大きさや形状という点では、全国的に見て特に目立ったものでなかったものの、バラエティーに富んだ古墳の構成に特徴があったそうです。〈残念ながらその全ては現存していませんが〉かつては、円墳〈基〉方墳〈2基〉前方後円墳〈基〉横穴群〈計9基〉、最大規模は1号墳〈前方後円墳〉全長46m がありました。古墳群の位置は、ほぼ現存する十六号と十七号の周辺で、150m内に点在しました。これらの古墳群は、およそ5世紀から7世紀と長期にわたる一系列の首長墓の変遷が見られ、古墳の形状も様々で激しく移り変わった首長の盛衰を伺わせるものです。
  • 最後に、古墳群調査団の記録(1969年2月~3月)には「2月20日:雨中の中、鍬入れ式を行う。古墳の調査以来、26日まで毎日暗く冷たい天気が続いたが、27日には珍しい大雪となってしまった。しかしながら、3月からの全面発掘に備えて前方後円の要所要所に設定されたトレンチによって、元の墳丘の造りを明らかにして同時に埋葬施設の所在に対する見通しを得るという第一期の主要な目的をほぼ順調に達せられつつある」と、ありました。古墳発掘の苦労が伺えます。

 

参考;神奈川県指定史跡『稲荷前古墳群整備計画策定報告書』市教育委員会1979年3月〈有償掲載許可済み〉 

道案内;「稲荷前古墳 青葉区大場町156-10」 東急田園都市線市が尾駅より 東急バス・市43系統「桐蔭学園前行き」水道局青葉事務所前下車 古墳位置まで 徒歩5分 

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